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フリースクールで香害の授業

  • createourplanet
  • 11月8日
  • 読了時間: 4分

更新日:11月9日

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東京都のとあるフリースクールで、香害の授業をやりました!

絵本の読み聞かせをしたり、当事者の私が自分のことを話したりしました。


過敏症の私が普通のことをほとんどできないというのを具体的に話していくと、

お子さんもスタッフの方も皆、ものすごく驚いていました。


まだお子さんなので、柔軟剤の話はピンとこなかったみたいなのですが、

普通に売ってる食べ物を食べれないという話をすると、驚いて食いついてくれました。

お子さん:「ジュース飲めないの?!」

私:「フルーツ風味の香料が入ってるジュースは、香料で頭痛くなっちゃうかな」

お子さん:「なっちゃんとか?!」

私:「あ、そうそう」

お子さん:「そうか・・・なっちゃん飲めないのか・・・・(ショックだったようで、しんみりした様子でした笑)」

お子さん:「米は?」

私:「普通のは農薬とか除草剤とか肥料とかいっぱい使ってるから、ちょっと気持ち悪くなっちゃうんだ」

お子さん:「ベビースターラーメンは?!」

私:「ああ・・それもね笑、たまに一口なら大丈夫かも笑」

お子さん:「健康なものしか食べれないんだね?!それって・・それって・・いいんじゃない?!」

私:「あはは、そうだね、過敏症の人は、わずかな体の負担もすぐに気づくから、知らずに負担を溜めて歳を取っていきなりガンとかになったりしないよねって、過敏症の仲間同士では話すこともあるよ笑」


スタッフさん:「治療法はないんですか?」

私:「確立されてないです。皆、振動医療とかホメオパシーとか代替医療を試してますが、それで治った人もいれば治らない人もいます」

お子さん:「治療法がないって・・それって、研究されてないだけなんじゃない?!」

私:「鋭いこと言うね・・笑」


スタッフさん:「私、地方から初めて東京に来て電車乗った時は、うわ、ニオイが酷いな!!!と思ったんです。でも、今はもう慣れてしまって、何も感じません・・慣れるって怖いです・・」

私:「ああ、慣れると感じなくなりますよね。そよ風クリニックの先生の本で見たんですが、化学物質の刺激を体が受けて、最初は皆、体が反応するんだけど、少し経つと反応しない時期が来る。その時期を超えると急激に強く反応するようになって、そうなると過敏症ってことらしいよ」

スタッフさん:「タバコと同じですよね・・」

お子さん:「うち、なんか服は重曹で洗ってるよ!お母さんが過敏症まではいかないけど、においとかそういうのなんか嫌みたい」


私:「吸える空気、食べ物、服、家、生きる方法が、ないです。

普通、障害者は行政から色々補助があったりしますよね、

でも、過敏症はまだ新しい病名で認められてないから、ないんです。

行政のサービスで代理で買い物してくれる人とか頼んでも、その人も柔軟剤使ってるから頼めないという事例もあります。

過敏症の人は、働けないから収入がない人が多いです。

私の重度の過敏症の友人は、障害年金が通りませんでした。

知り合いの過敏症の人は、生活保護を申請しに市役所に行ったら、市内の病院で診断を受けないと申請できないと言われたそうです。過敏症の診断ができる病院は日本にほんの少ししかなく、その市内にはありません。

救急車に乗れません。隊員の服が柔軟剤などを使っているからです。

避難所に行けません。避難所の空気を吸えないし、配られた食べ物も食べれません。

そのことを私が地元の消防に話に行ったら、所長に鼻で笑われました。

社会から見捨てられ、貧困に苦しんだり、生きる方法がありません。

家族に迷惑をかけるからと、自殺した女性もいるそうです。

本人だけでなく、家族も配慮が本当に大変です。

お子さんで発症した子は、学校に行けない、友達と遊べない、家で引きこもるしかなく、将来が真っ暗だそうです。」


スタッフさん:「人権がないんですね・・」

お子さん:「香害ってのはお母さんから聞いててなんとなく知ってたけど、ここまでだったとは・・・」


最後に、お子さんたちに「どういう解決策があるかな?」と聞いてみました。

お子さん:「防御壁で囲って、大丈夫な国を作る!!」

と言って、その国の絵を描いてくれました。

天空の城ラピュタのような、空に浮かぶ国でした。

透明なドームで囲って、外から空気が入ってこない街でした。

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